sweet memory ~奏大side~






奏大は一度、自分の家に帰った。
一週間ぶりの我が家に、ホッと一息つきたい所だが、今は仕事を片付けることが優先だと思った奏大は、重たい腰を上げた。



そして、3日分の泊まりの準備が出来ると、奏大は花菜に置き手紙を残した。









『花菜、ただいま。
花菜に会えずに、このまま仕事に戻るのは心苦しいが、あと3日待ってくれ。
必ず3日で仕事を片付ける。
その為、会社に泊まり込みで作業をする。
その間、家に帰ることは出来ないが、待っていてくれ。
奏大』








そう花菜に手紙を残すと、3日分の宿泊セットを持ち、奏大は家を出て行った。