sweet memory ~奏大side~




それから2人の行動は早かった。
荷物を纏めると、お土産もそこそこ買い、飛行機に乗って東京に戻って来た。
東京に戻って来ると、事前に飛行機の時間を知らせてあった淳平が、迎えに来ていた。









「おっかえり~」

「あぁ。悪かったな」

「花菜ちんのお迎えの時間はまだだし、余裕っ!」

「……それで、花菜に変わった様子は?」

「えっ?シカト?…花菜ちんはこの一週間、特別変わった様子はなかったぞ?」

「そうか…」

「まぁでも、元気がないことは確かだ」

「あかねも心配していた。原因はわからないが、やっぱり元気がなくて、何かを悩んでいる様子だって」

「……そうか」

「原因が分かれば良いんだけどね~…」

「そうだな……」








奏大はそのまま考えごとを始めてしまった。