「…俺だ」 『もしもし?奏大さん、どうかしたんですか?』 「いや…仕事が終わったから、これから帰る」 『わかりました。今日は奏大さんのリクエストのハンバーグですよ。急いで帰ってきてくださいね』 「あぁ」 用件が済むと、奏大は電話を切った。 そんな様子を、創は終始見ていたようで、何か言いたそうな表情で奏大のことを見つめていた。