腕から出てくる鮮やかな血液
その傷の後が日に日に増えていく...
私にはこれしかないんだ...
桜Side
ピピピピピー
いつもと同じ時間になる目覚まし時計
今日もしょーがない一日が始まった。
重たい体を起こし 制服に着替える。
左腕には痛々しい傷の数々
私はそれを隠すように長袖を来て
その上から制服を着る
髪をいつものようにポニテに結び
朝ごはんを食べに母親が待つリビングえ向かう
ここから偽りの私が始まる
「おはよー。桜」
「おはよー!!今日の朝ごはんわー?」
「桜の好きなフレンチトーストよ」
「まぢ!?やったねー!」
そう私は自分を演じているのだ
誰も本当の私を知らない
「桜ー遅刻するわよー」
「やばい!!行ってきまーす!!」
私は急いで家をでたふりをすると
重い足を引きずるように学校へ向かう
私の通う高校は家から10分でついてしまう
「今日も始まるのかー」
ぼーっとしながら歩いているといつの間にか教室に着いていた。
なにも言わず教室に入り自分の席に着くと
「桜ー!!おはよー!!」
そこには美緒がいた。
美緒は栗色の髪色に内巻きのボブ
とゆー可愛らしい女の子だ
因みに私の親友。
「美緒おはよー相変わらず元気だね」
「そーゆー桜こそ!!」
「まあねー」
くだらない話をしていると
廊下から聞こえてきた女子の奇声
「来たね。」
私が言うと
「さすが学年一位と学年二位のモテ男」
「あんなに騒がれてかわいそーに」
私たちは比較的冷めてると思われる
私たちは気にしないで話していると
「三條.逢沢おはよー!!」
「おっ?早速蒼空スマイルですか?」
「うるせー修二!!」
「相変わらず仲良しですねー」
「だよねー」
じゃれあっている二人に私たちは冷たく言った。
「さすが学年一位と二位の美女お二人!!朝から冷たいですなー」
「「だから違うって!!!」」
私たちはいい放った。
「やめろよ修二!!冷やかすのは良くないぜ?」
「すいません!先輩!!」
朝からうるさいなー
私はそー思っていた
佐々木修二(ササキシュウジ)
同じクラスで学年二位のモテ男
性格はとにかく明るくてオーバーリアクション
クラスをまとめるのが上手い
そんでサッカー部
木戸 蒼空(キドアオイ)
同じクラスで学年一位のモテ男
修二よりは大人しいが明るい
女子に大人気 修二と同じサッカー部
まあ紹介はこのくらいかなー
くだらないこの学校は偽りの私しか
知らない。知ってるのは幼馴染みの
聖(コウキ)だけ
チャイムがなりみんな席に着くと
担任が入ってきた
HR中私はとてつもない吐き気と戦っていた
私は切るのを我慢すると吐き気に襲われる
私は話を聞かずに机に突っ伏してると
「三條これやる!!」
と言って話しかけて来たのは木戸蒼空
「ありがと」
木戸蒼空がくれたのは水だった
私はその水を飲みながら
木戸蒼空が隣だったことを思い出すと
また机に突っ伏した
HRが終わり私は真っ先にトイレに行き
ポケットに入っていたカミソリで
腕をゆっくり切りつけた
そこから出てくる血は私を生きているんだ
と実感させてくれた。
血が出ると吐き気がおさまる
私の体はどーしてここまで狂ったんだろう
私がリスカを始めたのは入学して
1ヶ月とったぐらいのときから
私は先輩に呼び出されていた
男の先輩で名前は知らなかった
呼び出されたのは体育館倉庫の中で
なにもためらわずに先輩を待っていると
「やあ!桜ちゃん待たせたね。」
「いえ大丈夫です 先輩なぜ私を呼びだしたんですか?」
「それはね?君を僕のものにするためだよ?」
と言って怪しい笑みを浮かべながら近づいてきた。
そして私は無理矢理犯されたのだ。
家に帰り私は死にたくて死にたくて
たまらなかった
そこで目に入ったカミソリで腕を切ったのが始まりだ
ただ死にたくて何度も切った。
血を見た瞬間に私はあの事を忘れて快感を
覚えていた。
ただ血が止まるとまた思い出して
吐き気が止まらなくなってしまった
消えかけた傷の上から次々と切りつけていく
傷が増えすぎて切れないときは薬を過剰摂取して補っていた。
誰もそんな私に気づかず一年がすぎたが
未だに思い出して自傷行為を続けていた
