お粥を食べ終わった由宇に薬を飲まして寝かせる。
あたしはキッチンの片付けをして、部屋を軽く片付けた。
由宇は少々の物音じゃ起きなかった。
何だかほっとけなくて、あたしは由宇の横に座った。
鞄の中から雑誌を取り出して読んだり。
携帯でゲームをしてみたり。
それでも何もすることはなくて。
あたしはいつのまにか寝ていた。
「早紀?風邪引くよ」
由宇の声で目覚める。
「由宇…熱は?」
あたしが聞くと、由宇は微笑んで言う。
「もう下がったから大丈夫だよ。ありがとね」
よかった。
由宇は部屋を見渡して目を丸くして言う。
「部屋の片付けまでしてくれたの?」
あたしが頷くとまたまた笑顔。
すっごく無邪気で、綺麗な笑顔。

