「あ、降りだした」 退屈な講義の時間。 隣で仁美が言った。 つられて外を見ると、いきなりの土砂降り。 「あたし傘忘れたんだけど〜」 あたしが言うと仁美が笑っう。 「あたしもってるよ?入れてあげる」 「さんきゅ」 また黒板の方を見ると、目に入ったのは最悪な文字。 『レポート本日六時まで』