目が覚めたのは五時すぎ。 ゆっくり起き上がると、床に毛布を被った由宇が寝てた。 大きな体を小さく丸めて。 由宇のベッドはすごく心地よくて、よく眠れた。 あたしは布団を正すと、バッグからメモを探した。 由宇を起こさないように支度して。 あたしは由宇の家を後にした。 『昨日は本当に助かった。ありがとね。ベッドも占領しちゃってごめんね。電車で一旦帰ります。またお礼は今度』