嫌いになれなくて...

亜衣歌が来た次の日、柚乃がうちに来た
たぶん亜衣歌がなにか言ったんだろう
亜衣歌に言われてとわかっていても柚乃が来てくれたことは素直に嬉しかった

柚乃は俺の部屋のドアの前に来たまま
入ってこようとはしなかった

耐えきれなくなった俺は、自らドアを開けた
目に入ったのは座り込んで少し震えている柚乃の姿だった

「いつまでそうしてる気?
入るなら、入ったらいいよ。」

我ながら冷たい言葉を放ったものだ

少しした後、柚乃が部屋の中へ入ってきた

俺が冷たくしてしまったからか、
柚乃はいつも座るベッドではなく、テーブルの前へと腰をおろした