亜衣歌と会ったことで忘れかけていたが
俺はさっきからずっと黙っている慧介の方を見る

すると、また朝のように寂しそうな表情をした慧介の姿がそこにあった

「お前また朝みたいな顔になってるぞ?」

俺がそう言うと亜衣歌の眉がピクっと動いた気がした

「蒼に変なこと吹き込んでないでしょうね?」

やばい...さっきの言葉で何か勘づかれた!?

「俺はアドバイスしただけだぜ?」

とりあえずそう言ったけど...
これ、墓穴掘ってるだけじゃね?
そんなことを考えていると

「今日の騒ぎはあんたの仕業ね...」

っと断言されてしまった

「何のこと?」っと笑顔で誤魔化してみるも...
ダメだ、もうバレてる...
こりゃ逃げるしかないかな...
そう思っていると

「とりあえず蒼を保健室に寝かせよう」

と亜衣歌が言った
俺はチャンス!っと思って「先生にそのことを伝えてくる」っと言って逃げようとしたけど
亜衣歌に捕まって逃げることが出来なかった