止めなきゃ!
「雪継!」
僕はそう彼の名を呼び腕を引っ張った。
間に入っておっさんの拳を受け止める。
「ちょっと、おじさんたち大人なんだから…」
本当に大人気ない人たちだな、なんて思いながら雪継を見ると逆に殴り飛ばされてる。
こいつ、喧嘩にも弱いのか。
「小僧!口出しすんじゃねえ!俺はこいつと決着つけねえと気が済まねえんだよ!」
いやいや、口出すとかじゃないし。
何があったか知らないけどこんな私情を持ち出すのはぜひともやめて欲しい。
とりあえず、雪継を助けてあげないと。
そう思って目の前の男を少し離して雪継の方へと向かった。

