「ちげーよ。心が、だ。」 「はあ?」 あきらかに不服そうな顔をすると左之さんの顔つきは少し真剣になった。 「真剣は人の命を簡単に奪えちまうんだ。他人の命を握ってんだよ。」 人の、命をね…。 「ふーん。」 だからなんなんだってゆうのか。 僕には全くわからない。 「お前が他人の運命を握るにはまだ幼すぎるってんだよ。」 僕がわかっていないのが伝わったのか、左之さんは最後の決め台詞のように言った。