王子が探しているペガサスは王子の誕生日と同じ日に生まれました。
そして王子にとって彼は兄弟のような存在で、何をするにしても常に一緒でした。
ですから、彼がいなくなってしまったと思うことがとても悲しかったのです。
それに粉雪が止んでしまったという現状の打開策について王が何も話してくれない今、王子にとって彼が最後の頼みの綱でした。
イーニアス王子は子供ながらになんとかして妖精国を救わなければと思ったのです。
そのためにはどうしても何万キロという大空を飛べる大きな翼を持つペガサスが必要で、そのための『お願い』を彼にしようと思ったのです。
王子は悲しみのあまり黒ずんだ大地に膝をつき、途方に暮れます。
「やあ、イーニアス。いつも元気なキミなのにめずらしいくらい元気がないね」



