「愛ちゃんは俺の事、何も知らないじゃん?」
「うん…それは秋人もじゃない?」
「そうなんだけどさ。
だから、お互い二週間限定って事で、二週間経っても愛ちゃんが俺と付き合ってもいいってなったらそのまま恋人同士。
それってどう?」
「…二週間経って私が嫌って言ったら?」
「したら、お友達関係に戻るだけ」
「私のメリットは?」
「俺の事好きになるかも」
「いや、あの…」
それはないと思うんだけど。
「ダメ?」
「ダメも何も…そんな事する意味ないと思うんだけど」
「いや、俺が諦めつく」
「………」
「俺ねー愛ちゃんみたいな人、きっと探してたんだよね」
靴を持ったまま、突っ立てる私の手から靴を取ると秋人はそれを地面に置いてくれる。
それから、私の手を取った。
どこか、こそばゆい感覚を味わいながら私は靴を履く。
「愛ちゃんって、自分ってのがあるじゃん」
「まあ」
目の前には秋人の胸板がある。
その少し上には秋人の顔。
そっけない態度を取っていたけど…妙に恥ずかしくて、顔を上げられなかった。
「うん…それは秋人もじゃない?」
「そうなんだけどさ。
だから、お互い二週間限定って事で、二週間経っても愛ちゃんが俺と付き合ってもいいってなったらそのまま恋人同士。
それってどう?」
「…二週間経って私が嫌って言ったら?」
「したら、お友達関係に戻るだけ」
「私のメリットは?」
「俺の事好きになるかも」
「いや、あの…」
それはないと思うんだけど。
「ダメ?」
「ダメも何も…そんな事する意味ないと思うんだけど」
「いや、俺が諦めつく」
「………」
「俺ねー愛ちゃんみたいな人、きっと探してたんだよね」
靴を持ったまま、突っ立てる私の手から靴を取ると秋人はそれを地面に置いてくれる。
それから、私の手を取った。
どこか、こそばゆい感覚を味わいながら私は靴を履く。
「愛ちゃんって、自分ってのがあるじゃん」
「まあ」
目の前には秋人の胸板がある。
その少し上には秋人の顔。
そっけない態度を取っていたけど…妙に恥ずかしくて、顔を上げられなかった。



