「じゃあ、帰らせてくれないかな。
もし、何か遊ぶとかなら後日でもいいじゃん」

「ラブ、迷惑?」

結城が眉を下げて聞く。が、

「はい」

きっぱりと言うとやっぱりへこんでいた。

「…愛ちんもこう言ってるし、また明日にしようぜ」

「…そうだな」

「……」

何。この空気は。
結城なんか、へこみすぎて何も言わないし。

だけど、帰れるのなら帰りたい!

そう思ってたら

「愛、帰りたいの?」

突然会話に瞬が混じってくる。
吃驚して私は瞬を見た。


「愛、今日だけでいいから付き合えよ」

ええ?
興味なさげだったのに、何で急にそんなこと言うわけ?


わけわかんねえー!

だけど、何でだろう。
瞬に言われるのと、他の三人に言われるのとではなんか違う。
一人だけ雰囲気が違うからかもだけど。


「な、決まり」

そう言って、また瞬は意地悪い顔を見せる。


「……わかった」

反抗できず、私は渋々ながらも頷いた。