「り、理想のタイプ…?」

そう、考えてみると。
何故か私は横に並ぶ会話に全く興味なさげな瞬の顔を見ていた。

本当、無意識に。


三人がその視線の先をなぞるように見る。
そして目をまん丸にした。


「ま、まさか」

「そんな」

「あり得ない」

チャラ男軍団が各々、思った事を口に出す。


「いやっ、別に誰も理想だなんて言ってな…」

って、聞いてない。
三人はもう瞬に文句言ってるし。


ごめん、瞬。いや、瞬様。
ただ、私は助かりました。


「おい、瞬たん!ラブと何があったんだよ!」

何もありませんでした。
心の中で突っ込む。
だって、口にしたってこの様子じゃ信じてくれない。


「愛ちんに何したんだ!?瞬!?」

襲われそうにはなりましたが、未遂です。
助けてくれた貴方達は神様です。
また、心の中で思う。


「俺の愛ちゃんをーーー!!」

「いや、それは違う」

あ、口に出てしまった。
秋人、どうしてもそれは突っ込みたくなったぞ。