ある日の放課後。


「ねえねえ、俺達を題材にした小説があるんだって!」

「はあ?結城、何を言ってんの?」

「そうだよ、新ちゃん」

「いやいや、まじなんだよ。こ、れ、が!しかもタイトルがね!」

「LOVE School Lifeでしょ?」

「……(あ〜あ)」
「……(あちゃー)」
「……ちょ、ちょ…清二!!!言うなよ!!!!」

「ええ?勿体ぶってるから言って欲しいのかと…」

「うう、酷い」

「結城?大丈夫ー?へーきー?」

「……ラブ、棒読み。余計傷付くわ」

「それで?それってどんな話なの?」

「あっきー、よくぞ聞いてくれた!!
俺とラブの様々な試練を乗り越えての、純愛エ「絶対ないから」

「愛ちん、ツッコミはやーい!あははは」

「……いいもん、いじけるもん」

「チッ、結城、ごめんね。んで?それで?」

「いや、最初に舌打ち聞こえたし!」

「あーもう、うるさいなっ!それで!?なんなの!?」

「だからさ、あのさ」

「もじもじ、キモいけど。新ちゃん」

「ラブスクールライフってことはだよ?
ほら、あいすくーるらいふじゃん?」

「うん、突っ込まないでとりあえず聞こうか。それで?」

「なんかさ、なんかね?
あいすくりーむに似てない?ぶっ、まじウケるっ」

「……」
「……」
「……」

「あっはは、まじウケるーーっ!
……って、あれ?なんで、三人とも怖い顔してるの?」

「あ、そうだ。
秋人、今日さ、カラオケ行かない?」

「いいねえ!愛ちゃんの歌声最高だし!」

「やめてよ、本間は?」

「もちろん!行く行くっ!」

「えっ?俺も行くよ?ねえ?俺は?」


今日も結城は皆に愛されてるみたいだ。