LOVE School Life Ⅰ【完結】

別に好かれてなくたってよかった。
秋人の口から、本心をきちんと聞きたかった。

だけど、秋人は隠すんだ。

隠すんだ。

一人で全て抱えて。


「少しでも私を好きでいてくれるんじゃないかって思ったら、最後までちゃんと彼女でいようって思ったんだ」

「…愛、ちゃ…」


震える声を出す秋人の言葉に被せる様に、私はどんどんと自分の気持ちを吐き出して行く。


「利用しようとしててもよかった、何でもよかったんだよ!」

「……」


秋人はバツが悪そうに俯く。
何も言わない秋人にまた私は腹が立ってくる。

わかってる。
わかってた。

でも、秋人と過ごした思い出も全て嘘だったなんて思いたくなかったんだ。