タンタンと後ろから足音がした。
だけど、さっきから何度となく裏切られている。
でも、私は振り向いて誰かを確認するしかない。
溜め息を一度つくと、私はゆっくりと振り向いた。
そして、その人物を見て目を見開く。
その人物も、私を見て目を真ん丸にして驚いていた。
「…愛、ちゃ…ん」
姿を見せたのは。
私の、ずっと待っていた人物。秋人だった。
「秋人」
どこにいたんだとか、そんなのはもういいから。
とにかく、私はちゃんと秋人と話がしたい。
「何で、いるの」
秋人は固まったまま、そう尋ねて来る。
「秋人を待ってた」
「…いつから」
「授業終わってから」
「……」
「ちゃんと話しよ」
「……話する事、なんかないよ」
秋人は俯きながら、そう言った。
私の顔を見る事なく、靴を手にすると私の横に置いて履いている。
それから、私を無視して外に出ようとする秋人の腕をがしっと掴んだ。
だけど、さっきから何度となく裏切られている。
でも、私は振り向いて誰かを確認するしかない。
溜め息を一度つくと、私はゆっくりと振り向いた。
そして、その人物を見て目を見開く。
その人物も、私を見て目を真ん丸にして驚いていた。
「…愛、ちゃ…ん」
姿を見せたのは。
私の、ずっと待っていた人物。秋人だった。
「秋人」
どこにいたんだとか、そんなのはもういいから。
とにかく、私はちゃんと秋人と話がしたい。
「何で、いるの」
秋人は固まったまま、そう尋ねて来る。
「秋人を待ってた」
「…いつから」
「授業終わってから」
「……」
「ちゃんと話しよ」
「……話する事、なんかないよ」
秋人は俯きながら、そう言った。
私の顔を見る事なく、靴を手にすると私の横に置いて履いている。
それから、私を無視して外に出ようとする秋人の腕をがしっと掴んだ。



