LOVE School Life Ⅰ【完結】

「愛ちんも誘いたいけど、女の子いるからさ」

「いや、お断りします」

「だよね。でも、また愛ちんの歌声聞かせてね」

「いつかね」

「絶対、そのいつかは来ない気がする」

「あはは、そんな事はないよ」

「んじゃ、俺達行くね~」

「うん、また明日ね」


本間がそうやってニコニコと去って行こうとしてるのに、結城が私を真っ直ぐに見つめて動こうとしない。

早く行けよ。本間が変に思うじゃん。
大丈夫だって、待ってれば来るから。
……多分だけど。


「ラブ、俺は…味方だからね」

「え」

「何が?何の話?」


私がその言葉に目をパチパチとさせた。
本間が私と結城の顔を交互に見て、はてなまーくを頭に浮かべている。


本間は本当に何も知らないんだ。
それを申し訳なく思う。


「うん、何でもないよ、本間。
結城も何を言ってるわけ?秋人がちょっと遅いから待ってるだけだって」