LOVE School Life Ⅰ【完結】


「じゃんけんだって。よかったな、新一」

「…前回もそれであっきーに持ってかれたんだ」


……結城、前に厳正なる話し合いの末って言ってなかったか?

じゃんけんだったわけ?


「確かに、勝負どこになると秋人の強さ、半端ないよな」

「今回は負けてやらん」

「あはは、俺も負けねえよ?」


どうでもいい事で盛り上がる二人無視して、私は前を向くと授業の準備をした。
それから、秋人とちゃんと話をしようと心に決めて。


その日、秋人は休み時間になっても私の教室には訪れなかった。
だからといって、自分の教室にもいない。


何度も確認しに行ったから、それは間違いない。


結城も本間も知らないらしい。
連絡しても返事がない。


…全部拒否ですか。


これ、授業サボってるとしか考えられないわ。
もしかして保健室って事はないよね?

ああ、もう!いつもはうざいぐらいに構って来るクセに。


それから、保健室にも顔を出してみて、先生に尋ねたけど秋人はそこにもいなかった。