…でも、瞬って人は少し意外…かも。
一号、二号、三号とは違うし。


まず髪の毛が黒い。
三人はふわふわしてたり、長かったり。
共通するのは茶色ってこと。


顔も、皆整ってるけど。
だけど、瞬は切れ長の吊り目。
他三人は垂れ目だったり、くっきり二重だったり。
ぱっちりしてたり。


制服だって、着崩していない。
三人は腰パンなのに。
アクセやらもしていない。


なんか、この三人と一緒にいる理由がわからない。


「…何？」

多分、無意識に瞬のことをじっと見ていたのだろう。
瞬は訝しげな顔で低い声を出した。


「い、いや、何でもないです…」

最後の方は聞き取れたかわからないぐらい小さな声だった。



「ラーーブーーー！！！」


瞬の睨みにいたたまれなくなって帰りたい、そう思っていたら急に背後から大きな声が聞こえた。
…そして、更に帰りたくなった。


あの呼び方は一号しかないじゃないか。