「……今日、断るから。友達以上に見えないのはまじだよ」
そう私が言うと、秋人はふっと笑みをこぼす。
それからぽんと私の頭に手を置く。
「わかった。…愛ちゃん、ありがと」
どうしてだか、秋人にはきちんと伝えなきゃって思ったんだ。
「じゃあ。瞬のバイト姿、見に行こうか」
「そうだね」
どちらからともなく手を繋ぐと、私達は結城達がいる場所へと向かった。
駅前まで到着して、秋人が結城に再度電話をかける。
それから指定する場所に移動した。
コソコソ隠れてる二人を離れたとこから見つけて、思わず苦笑した。
……バレバレ過ぎる。
秋人もそれを思った様で、微妙な顔をしている。



