「そういえば、今日寝てなかったって言ってなかった?
…悩み事?」
「あ」
私、シゲに告白されたんだ。
何だ、本当に。
転校してから、私に色々起こり過ぎじゃないですか?
秋人は何か言わないと、絶対納得しない。
しょうがない。
シゲの事、言うしかない。
間違ってもあの写真の事は聞けない。
「あの、ね」
「うん」
「…実は告白されたの」
「うん、…………って、えっ!?」
秋人は目を真ん丸にして、「まじで!?」と言いながら私の肩を掴む。
想像通りの反応をありがとう。
「誰に!?」
「…前の学校の人」
「あれ!?シゲっての!?」
おお、よく憶えてたな。
まさに、そのシゲだよ。
私が視線を逸らしたのが、肯定だと思ったのか、秋人は固まる。
それから、静かに呟く様に口を開く。



