LOVE School Life Ⅰ【完結】


「あ、話まとまったら教えて」


そうやって、私達に笑顔を作っていたけど。
全然…笑えてないよ。


外から聞こえる声も、どこか冷たく感じるし。
これじゃ秋人が心配になる。


結城と本間はわざとなのか、明るく話し出す。
さっきと同じ様に。


「んじゃ、変装はなしって事で」

「そうだな。しても意味なさそうだし」


それに気付いてくれたか。二人とも。
よかったわ。

…そうだよね、私が気にしてもダメだよね。
何かあったらきっと、話してくれる。

そう、信じよう。


その時、ジリリリと携帯が鳴って三人でビクっとした。
どうやら、瞬の携帯のアラームらしい。


それにやっと気付いた瞬が、薄らと目を開けて携帯を見る。
時間を確認して、だるそうに体を持ち上げた。


「………」


それから、私達に目をやるがすぐに携帯に視線を戻す。