二人を本気で殺したい。
そんな気持ちが多分、顔から滲み出ていたのだろう。
二人は笑っていたのを止めて、コクコクと頷いた。
またこそこそと二人は話し出す。
「ら、ラブ怒らせたらやばいな」
「ああ、愛ちん、多分数人殺ってるな」
「間違いない」
私は殺してねえし。
てか、またもや丸聞こえだし。
「そんな事件の時は工藤新一の出番だな」
「そうだな、真実はいつも一つ!」
「ぎゃははは、犯人愛ちんー」
……バカだ。
バカすぎる。
シカトしよう。
それで、今日の放課後も二人をシカトしよう。
逃げよう。
うん、そうしよう。
私はそう強く決意するのであった。
関わったら、多分お仕舞いだ。
そう、思っていたのに。



