LOVE School Life Ⅰ【完結】


二人を本気で殺したい。
そんな気持ちが多分、顔から滲み出ていたのだろう。

二人は笑っていたのを止めて、コクコクと頷いた。


またこそこそと二人は話し出す。

「ら、ラブ怒らせたらやばいな」

「ああ、愛ちん、多分数人殺ってるな」

「間違いない」

私は殺してねえし。
てか、またもや丸聞こえだし。


「そんな事件の時は工藤新一の出番だな」

「そうだな、真実はいつも一つ!」

「ぎゃははは、犯人愛ちんー」

……バカだ。
バカすぎる。


シカトしよう。
それで、今日の放課後も二人をシカトしよう。
逃げよう。

うん、そうしよう。

私はそう強く決意するのであった。


関わったら、多分お仕舞いだ。


そう、思っていたのに。