「そうなの?でも、あんまやり過ぎると逆効果だったりするからね?
睡眠は大事」

「そうだね、今度から気を付ける」


うまく、誤魔化せた?
秋人にも言えない。
どうしても。ごめん。

私は心の中で謝罪すると、秋人の横に立つ。
秋人が笑顔で私のカバンを取ると、空いてる手を絡めてくる。


「行こうか」

「うん」


他愛ない話をしながら、登校する。
今日はいつもより時間が早い所為か、本間や結城はいない。

何の障害もなく、スムーズに教室に着いた私達。
秋人は自分のカバンを教室に置いてくると、すぐに私の元へとやってくる。


まだ教室にも人はまばらだ。

だけど、秋人は目立っていた。


…こればっかりはしょうがないよね。
秋人…ってよりか、ちゃらおーずはいるだけで目立つもん。

それから、本間や結城も来て四人で会話をしていた。