「師匠、何かあったら教えてください!!」
「……な、何も教えられることなんて…」
「愛に声かけてよかった!ねー!」
私の話なんか聞かずに有紗がそうにっこり笑うから、私はもう絶対処女ということを言えないと思った。
…話が変な方向にいってる。
向かっている。
チャイムが鳴って、それから私達は慌てて教室に戻った。
だけど、私はもう授業どころではなかった。
女の子達と仲良くできることが嬉しいと思ったけど…もう、これは。
…やっぱり最低最悪だ。
これは全て後ろの結城と本間の所為だ。
そうだ。
奴らがいなければもっと、普通なスクールライフを送れたかもしれないのに。
私は自分がはっきり言わなかった所為なのに、論点をそこへとすり替えていた。
「ねえ、ラブ、ラブ」
後ろから聞こえるそんな声なんて、今の私の耳に入るわけなく。
私は頭を抱えて、ノートの横線を上から順に数えていた。
現実逃避というモノでしょう、これはきっと。
「……な、何も教えられることなんて…」
「愛に声かけてよかった!ねー!」
私の話なんか聞かずに有紗がそうにっこり笑うから、私はもう絶対処女ということを言えないと思った。
…話が変な方向にいってる。
向かっている。
チャイムが鳴って、それから私達は慌てて教室に戻った。
だけど、私はもう授業どころではなかった。
女の子達と仲良くできることが嬉しいと思ったけど…もう、これは。
…やっぱり最低最悪だ。
これは全て後ろの結城と本間の所為だ。
そうだ。
奴らがいなければもっと、普通なスクールライフを送れたかもしれないのに。
私は自分がはっきり言わなかった所為なのに、論点をそこへとすり替えていた。
「ねえ、ラブ、ラブ」
後ろから聞こえるそんな声なんて、今の私の耳に入るわけなく。
私は頭を抱えて、ノートの横線を上から順に数えていた。
現実逃避というモノでしょう、これはきっと。



