「愛、うるさい!!」

「ああ…ご、ごめ」

「何があった」


シゲが私の後ろから覗き込む。
たくさんの男子高校生の中に、一番でかく写ってる人。


……そこにいたのは瞬だった。
その下にはちゃらおーず三人。

多分、私が転校する前に撮られたモノなんだろうな。
秋人の髪色が茶色い。
今もベースは茶色だけど、ハイライトびっしりだから。


「…さっき言ったちゃらおーず…」


私は瞬達を指差しながら、そう言う。

吃驚して、二人が雑誌を見てるけど、私が実は一番驚いている。
いや、カッコいいし、わかるけど。

だけど、何か、知り合いが雑誌に出てるとか変な感じ。
一気に遠い存在になった様な、不思議な感覚。


「想像以上にカッコいいし!!
私、この人!」


そう、聡子が指差したのは秋人だった。