LOVE School Life Ⅰ【完結】


そう、ぴたりと足を止めた聡子。

本屋の前で立ち止まると、一冊の雑誌を手に取る。


「えー?何それ」

「知らないの?愛。これ、人気だよ」

「知らない。雑誌とかあんま買わないし」

「雪村が女子力低いのはその所為か」

「は!?何を言う、シゲ!」


ぎゃあぎゃあ騒ぐ私達を無視して、聡子が雑誌のページをぱらぱらとめくる。


「ここの、イケメン男子がヤバいんだよね。毎回」

とか言いながら、開いたページ。


そのページを見て、私は思わず

「あああああ!!!!!???」

どでかい声を出していた。

それに吃驚したのはもちろん隣にいた二人。
特に、聡子は耳元で大声を出されたもんだから、顔を顰めている。