一通り食べた後、シゲが飲み物を飲みながら私を見る。
「んで。雪村は何があったん?」
聡子も同じ事が聞きたかったのか、同じ様に私を見た。
…どこから話せばいいのだろうか。
「とりあえず、うちの学校にちゃらおーずって言うのがいてね」
「は。何それ。なんかのユニット?」
だよね。
その反応、正解です。シゲ。
「とにかく、モテる四人組。
まあ、確かに見た目はカッコいいかもだけど…。
脳内下ネタ炸裂野郎だな」
「あはは、脳内下ネタ炸裂野郎って」
いや、聡子。笑い事でなく、まじなんだ。
本気と書いてまじだよ、まじ。
私も冗談であって欲しいよ。
「そんでね、その四人に初日に絡まれて…」
「ええ!?」
「はあ!?」
聡子はキラキラした目をしてるけど、シゲは眉根を寄せている。
シゲ、基本的はミディアム黒髪ヘアーで、一見爽やかそうなんだけど、怒ると怖いんだよな。
それに、二重のぱっちりした目。
普段はいいけど、その奥に見える眼光が鋭くて。



