LOVE School Life Ⅰ【完結】


「愛!」
「雪村」

「シゲに聡子!!久しぶりだあああ!」


私はガバッと二人に抱き着く。
それに二人は笑っていた。


「久しぶりって、そんなでもないだろ」

「そうだよ、愛。大袈裟」

「そんな事ない、色々ありすぎて、もう、懐かし過ぎる。
前の学校が恋しい」

「あはは、何それ。どんな酷い事があったの」

「本当だよ、雪村」

「聞いて、聞いて。本当に聞いて」

「落ち着け。とりあえず、どっか入るか。腹減ったな」


シゲが苦笑しながら、私を宥める。
シゲの提案に聡子と私も、頷いた。

まあ、高校生だし。
お金もあるわけじゃないし。

…行き着く先は定番のマックだよね。


セットを頼んだ後、席に着くとシゲに向かい合って座る。
私の隣が聡子。


「これ、今日からの新作だって」


聡子がバーガーの包みを開けながら言う。