「じゃあ、また明日ね」
わしゃわしゃと髪の毛を撫でると、秋人は満足した様に私に手を振った。
私もそれに返すと、帰路につく。
一人になって携帯を確認したら、LINE通知が一件。
【やっほー!】
…知らない名前だ。
ん?
よく見ると、名前が“SIN”。
え。これ誰ですか。
だけど、それはTOP画像を見てすぐに誰だか理解した。
結城だ。
…SINって。
つか、私教えてないのに何で知ってるわけ?
【誰ですか】
冷たくそう返すと、すぐに返信が来る。
【ベコッ!
貴方の結城新一です!】
…貴方のって。
違いますが。
【誰ですか】
再度そう送ってやると、泣きそうな結城の返信。
【ラーブー(涙)】
つか、泣いてるかも。
別に関係ないけど。



