LOVE School Life Ⅰ【完結】

「愛ちゃんは今、俺のなの!
そんな愛ちゃんが、他の男と二人きりじゃなくたって、会うのとか耐えられない!
でも、愛ちゃんをそこまで束縛出来ないし。
だから…せめて、迎えに行くぐらい許して」


それにじたばたしてた腕を止める。

秋人がゆっくりと、身体を離す。
秋人は眉根を寄せて、苦しそうな顔をしていた。


「…ダメかな」


何でだろう。
秋人って。

ずるい。

そう言われたら、断れない。


言い方がずるい。


「わかった」

「本当?」


ほら。
私のたった一言でぱあっと花が咲いた様に、笑顔になるんだ。

馬鹿じゃないの、秋人は。


「うん、帰りの電車に乗ったら連絡する」

「愛ちゃん、ありがと」

「別に…」


笑顔で私を見る秋人がなんか、恥ずかしくて、照れ臭くて視線を逸らす。
思わず、愛想なく言っちゃうのは仕方ないんだって。