LOVE School Life Ⅰ【完結】


「…お話したいなら、いつでも教室までどうぞって言ってくれる?
やっぱ、無理だ、マネージャー」

「ええ。雪村来てくれたら、俺も楽しかったのになあ」

「それ、違う意味での楽しいでしょ」

「バレた?」


てへって舌を出すタムっち。
全く以て可愛くないですからね!?

ったく、こいつは結構腹黒って事がわかった。

危険人物として認識しおこう。


「やっぱ、雪村楽しいわー。
さすが、安達が気に入るだけあるよな」

「…あはは」


これは苦笑するしかない。
どうしても楽しいって褒め言葉に聞こえないし。


「今度、俺ともデートしてね」

「丁重にお断りします」

「あははは、まじでウケル」


タムっちは私の返事に、腹を抱えて笑っていた。
私は全く以て笑えませんが。
からかい対象をゲット!って感じにしか見えないぞ。あれは。


はあっと溜め息をついてから、私は椅子に深く座るとホームルームを開始するチャイムを聞いていた。