「静かにするー!休みの日に勉強とか、俺、優等生みたいー」
…いや、学生でしょ。あんたは。
「ってわけで、秋人。いいかな?」
「…うん、あっ、新ちゃん、愛ちゃんの隣は俺だからね!
絶対隣座らせないから!!」
「彼氏とか関係ない!ラブの隣は早い者勝ちだ!」
「何を!?絶対隣には座らせねえぞ!!」
秋人は一瞬、表情を曇らせたけどすぐに結城にそう言い直った。
勝手に言ったらまずかったかな。やっぱ。
でも、私は二人きりより皆がいた方が安心と言うか。
秋人と二人は嫌なわけじゃないんだけどね。
二人だと、強引だから。秋人。
どう反応したらいいかわかんなくなる時がある。
それにしても…、言い争ってる内容がガキ過ぎる。
肩をすくめていると、今まで黙っていた本間が口を開いた。
「じゃあ、俺は目の前取るからいいやっ」
それで事態は急変。



