「それに、愛ちゃんは一切悪い事してないじゃん。
だから、委縮する方が間違ってるの」

「そうかもだけど、浴びる様な視線に慣れてないから」

「あはは。そりゃそうか。
じゃあ、生徒会とか立候補しちゃう?」

「しません!絶対しません!」

「ええ。俺と一緒にやるとか、よくない?」

「……まじで辞めてね」

「ぶは、わかった」


ケラケラ秋人は笑ってるけど、生徒会なんて冗談じゃない。
私は大人しく、平凡に普通に学園生活を過ごせたらいいんだから。

…まあ、初日から番狂わせがあったわけだけど。


「あ。ラブー!あっきー!」


そうやって声をかけてきたのは、結城。
その隣には本間。


「おはよー」

「はよー。熱いね、二人」

「だねえ」

「いや、そんな事はない」


私がすぐに否定するが、二人はそんな話聞こえないらしい。
無視して違う話を始めた。