「また、明日ね。愛ちゃん」

「うん、ありがと。
明日もまさか迎えに来る?」

「ん?」


当たり前じゃん?って顔で笑う秋人。
それに私は盛大に溜め息をついた。


「…秋人、来るの大変でしょ?
いいよ、来なくても。
秋人がこっち来たら遠回りだし、交差点がちょうどいいから…そこで待ち合わせしよ」


その提案に、秋人は目を丸くした。
それから、くしゃっと笑った。


「愛ちゃん、嬉しい。ありがとう」


何だ、その無邪気な満面の笑顔。
無駄に照れる。


「愛ちゃん、優しいよね」

「どこが」

「本当に。俺を気遣ってくれたんでしょ?」


秋人の目がキラキラしてる。

これ、家の前まで来るの、迷惑だなんてとてもじゃないが言えない。
まあ、秋人が大変だろうから迎えはまじでいらないんだけど…。