「麗さんともう会ったの?」
「うん、初日に。んで、連絡先交換した」
「まじで」
さっきとは明らかに様子が違う三人。
「麗さんと知り合いなら何もされないかもね」
「……」
何、これ。
麗さんって、本当に本当に凄い人?
“あ、でも姉貴と仲良しだってわかれば何もされないかもね”
秋人のこの言葉を思い出したから、言っただけなのに。
実際、相談なんてしないと思う。
「麗さんってね、凄いんだよ。
先輩から聞いた話なんだけどね、麗さん筆頭にした数人でレディース潰しまくったんだって」
「私もそれ聞いた事ある、麗さん、全部素手でしょ?
それに、付き合った男の人数なんてわからないし」
「麗さん、まじで綺麗だよね。
憧れ~って感じ。だけど、基本近寄りがたい雰囲気出してるから、話した事ないし」
有紗と由紀、翔子が順々に麗さんの武勇伝?を話している。
「まあ、一番は卒業式だよね」
「だよね、あれはヤバかった」
……ちょっと、待て。
何?麗さんってここ卒業してるの?



