クレープを完食してから私達は、暫く商店街をぶらぶらしていた。
だけど、空が薄暗くなって来たらもう帰ろうかと言って私を早々に送ってくれた。

それが余りにも意外過ぎて驚いたけども。
それに、家の前まで送ってくれたらじゃあねってサクっと帰ってしまった秋人。

何かあると思ってた私はその淡白さに少し驚いてしまった。

まあ、今日された様なほっぺにちゅーとかないだけいいのだろうか。


秋人って掴みどころないヤツだなあ。
秋人を見送って、自室に戻った私はぼんやりと思った。


その時、秋人からLINEが届く。
クレープを食べてる時に交換したんだ。

メアドや、番号も交換したけど、多分あんま使わないだろうなあ。


【愛ちゃん、楽しかった!
色々ありがとうね!
二週間って短い間だけど、よろしく!】

【私も楽しかったよ!うん、よろしくね☆】


すぐに既読になるメッセージ。
それからすぐに返信が来る。


【おやすみ、愛ちゃん】


ふふと、笑うと私は【おやすみ】と返して携帯を机の上に置いた。