「よーし邪魔者消えたし、遊ぶか。行くぞ、愛ちゃん」

私の腕を引っ張りながら、秋人が向かう先はゲーセン。
というより、プリクラ。


前の学校ではよく撮ってたけど、まさか、男と撮るだなんてなあ。
あんま男の子と撮った事ないのに。

そう考えながら、私は秋人優先の元、撮影を開始した。

男のくせに、プリクラ詳しいんだよ、畜生。


私より詳しいぜ、こいつ。

写真慣れもしてるのか、写真うつりもすこぶるいい。
まあ、でも実物の方がカッコいいとは思うけどね。

身長もあるし、なんてったって、秋人は雰囲気がいいな。


「愛ちゃん、これめっちゃ可愛い!」

「そう?なんか、気持ち悪い」

「ええ、めっちゃ可愛い!俺これ待ち受けにする」

「…止めて」

「やだ」

「落書き私がするから、秋人あっち行ってて」

「やだ。愛ちゃん、顔消す気でしょ」

「う」


バレてる。