寄り道する事になった私達は、商店街へと向かう。
そこにはたくさんの高校生がいて、秋人を見て振り返る女の子とかいたりして。

本当にカッコいいんだなあって改めて思った。


「あ、秋人ー」
「安達ー」


そう声をかけるのは同じ制服の男子。
多分、秋人のクラスなのだろう。


「おー」

手を上げて答える秋人。
一人の男子が私を見て、

「あれ…?今朝話題になってた子?」

そう口にした。


…話題に?あれの事?
思わず、俯く私。

そんな私に気付いてか、私をさりげなく後ろに引っ張りながら秋人が言った。



「あー…んとね、あれ真っ赤な嘘だから。
それと俺がマジになってるとこ」

「え。秋人が?」
「安達が?」


少し秋人の背中に隠れていて、私からその男子達はあまり見えない。