「____まもなくー、〇駅ー、〇駅ー。お出口はー、左側です」






何度目かの停車で、車内がスッカスカになった。






みんな、同じ目的地だったみたい。






私たちの周りには、イヤホンをつけて音楽を聴く女性が一人だけ。






本当に、さっきまでの混み具合はなんだったのかって感じ!






あの駅で、今日何かあるのかなぁ。






まあ日曜日だし、イベントはあってもおかしくないよね!







……すると、今まで私の前でずっと立ってくれていた橋本くんが、私の右横に腰を下ろした。







うわ、なんか緊張…っ!






電車って隣との間隔……あんまりないじゃん!?






だから……めちゃくちゃ接近してます!