暗い夜道の中を、俺は黙々と帰っていた。




さっきの大町の話が、ずっと頭の中でこだまする。





……あいつは、ただの幼なじみじゃなかった。





まあ、ふられたとか言ってたけどそこは置いておいたとして。





部活にちょっと遅れると顧問や先輩に話していたらしいが、さすがにちょっとどころじゃない、と判断するほど遅く……。





先輩命令により、俺は大町を探しに行った。





どこにいるのか、果たしてなんで遅れることになったのかすら、俺は知らなかった。





けどまあ……教室にいた。







最初は一瞬、気がつかなかった。




このあと、どんな光景をまの当たりにするのかなんて。