うそ、だよね…?






でも、視線の先にいるのは…明らかに橋本くんで。






純も…私を抱きしめた状態で振り返り…固まっていた。








橋本くんは、ちょっとばかし私たちを見つめてから…歩き出した。






「…っ、待ってっ!」





私はとっさに純の腕からすり抜けて、彼を追いかけた。






「待ってっ!」





「…なに」





部活中だったんだろう。






純と同じユニホームを着た橋本くんは、無表情で振り返った。






まあ、同じサッカー部だから服だっておんなじなんだけど…!