恋に落ちた、その先に。

純は、そのあとも私を抱きしめていた。






ときどきギュッとされるたびに、やっぱり切ない気分になる。






「ねえ…純」





「…ん?」






「部活…大丈夫?」






たぶん30分くらい経ってると思う。






「んー?たぶん」







「あ、そう」





そう言っときながら、私はそろそろ放してほしい気持ちになっていた。






もし誰かに見られたりでもしたら…。






あぁ、考えただけで恐ろしいっ!