恋に落ちた、その先に。

「私、…純とは、このままがいい。ずっと、こうやって笑いあっていたい。…純とは、その先なんて、全く…考えつかない、よ…。告白は確かに大きい出来事だけど、そんなんで崩れるような仲じゃないでしょ…?そうだよね…?」






「…」





ふわっ…。






「えっ!?…じゅ、ん…?」






座ったまま、前から抱きしめられた。






純の嗅ぎ慣れたにおいが、体の中に浸透する。









「…それが、美衣の…気持ち、だよな…?」






「…うん。純とは、今までのままが、いい」






「そっか。…ごめん。わかってたんだよ、そんなこと」






「え…?」






純は私を抱きしめた状態のまま、話す。