恋に落ちた、その先に。

「私ね、純のこと…ホントに好き。それは小さいときから今の今まで、変わらない。いつも明るくて、元気が良くて、やんちゃで、…けど、ふとしたときは優しくて。…そんな純のこと、嫌いなはずない。長年の付き合いで、お互いにいろんなことをわかってて、さ。私も、たいていのことなら純のこと、わかってるつもり……だった。今までの約16年で、純について、わかってないことがあったんだよ」







私は、ひたすら喋った。






純とは視線をずらしながら。







「…純が、私のこと…恋愛の好きな人として、見てたってこと」







…そう。





本当に、それだけはどうしてもわからなかった。





告白されて初めて知ったんだ。







「私…正直驚きすぎて、言葉が出なかった。ずっと幼なじみでいい親友だと思っていた純に、告白されたんだもん。…嬉しかったよ。人生で告白なんて、数えられるほどしかないだろうし。特に私なんかはねっ。…でも、それと同時に、『この関係、崩れちゃったりするのかな』って、不安になった」





「…」