「ねえ、美衣ー」





「んー?」






「同じクラスになれるかなぁ」






ほら、きたっ。






「どうだろうね。やっぱり離れたらヤダよね~」





「高校ってどうなのかわかんないなぁ……」





「もう信じるしかないんじゃない?……そろそろ着くよ」






そう私が言ったときには、目の前に校門が見えていた。






これから3年間お世話になる、栄華高等学校の校舎は、いつ見ても立派な造りだ。