恋に落ちた、その先に。

「は!?」







逆……とは、どゆこと!?







「反対側じゃねーの、って言ってんの」







「反対、側…って、今来た方向のま逆だってこと!?」






「…それ以外、考えられねぇ。それに、陸斗が宝石屋の隣って言ってた」







その言葉で辺りを見回すが、宝石屋さんなんてどっこにも見当たらない。







「…橋本くん、ごめん。……じゃあ、反対方向に行こう」







「……お前、方向オンチなんだな」







フッと鼻で笑う橋本くん。







「方向オンチ?そうかな…」