「あれは・・・」




ポツリと呟き人が倒れている木の元へと向かう



近づくにつれはっきりと顔が見える





「男なのか」



女なのか。




だが今はそんなことはどうでもいい




髪の毛は短くふわふわしているし
異常に肌が白い



もしや長州では、と考えたが何となくコイツは違うと体が否定している




とりあえず怪しい奴だ

事情を聞かねばと思い屯所に運ぶため男を担ぐように持ち上げた



「・・・軽すぎる」



本当に男なのかと疑うぐらい
なら、女なのかもしれんな・・・




性別も曖昧な奴を担ぎその場を去る男は






斎藤一と言う